DAWソフトウェアを使った時にパソコンから音が出る仕組みについて
坂梨パソコン音楽教室の坂梨です。
今回のブログでは、DAWソフトウェアを使った時にパソコンから音が出る仕組みについてお伝えしようと思います。
DAWソフトウェアには大きく分けて、オーディオインターフェースに入力された音声信号を扱うオーディオトラックと、MIDIキーボードを使った打ち込み等に使われるMIDIトラックやインストゥルメントトラックがあります。ここでは、ABILITY 5 ProというDAWソフトウェアを使って、MIDIトラックを経由した時にどのような仕組みで音が出るのかを、ざっくりとですが見ていきます。
ますMIDIキーボードの鍵盤を押さえると、MIDIキーボードから演奏情報(MIDIデータ)が出力され、USBケーブルを伝わってパソコンに入力されます。
(ここでは、MIDIデータの詳細は割愛させていただきます。)
そしてパソコンに入力された演奏情報をパソコン内のDAWソフトウェアが受け取ります。
受け取った演奏情報にあわせてDAWソフトウェア内部にあるソフトウェア音源が発音し、音声信号(デジタル)としてパソコンから出力します。
パソコンから出力されたデジタルの音声データがUSBケーブルを伝わってオーディオインターフェースに入力されます。
オーディオインターフェースに届いたデジタルの音声データがアナログの音声データに変換され、オーディオインターフェースから出力されます。
オーディオインターフェースから出力されたアナログの音声データがオーディオケーブルを伝わってスピーカーに入力されます。
最後に、スピーカーに入力された音声データは、モニタースピーカー内部のアンプで増幅され、スピーカーから発音されます。
つついて、パソコンのDAWソフトウェア内部でどのようになっているかを見てみましょう。
①から③までをそれぞれ拡大します。
まず、MIDIキーボードの中央ド(C3)の鍵盤を押さえると、DAWソフトウェア(ここではABILITY 5 Pro)の内部では次のようになります。
①MIDIトラック1のレベルメーターが振れる。
②ソフトウェア音源(ここではAMS)の画面上にある鍵盤の中央ド(C3)の色も変わる。
③ソフトウェア音源(ここではAMS)のトラック1とマスタートラックのレベルメーターが振れる。
この状態になって、やっとDAWソフトウェアからオーディオインターフェースにデジタルの音声データが伝わるようになり、スピーカーから音が出ます。
もしDAWソフトウェアのレベルメーターが振れない時は、ここでは割愛しますが、DAWソフトウェアの各設定をもう一度見直す必要があります。
DTMを始めたばかりの方にとっては、なかなか分かりにくい部分かもしれませんが、もし音が出なくなった時に、まずは全体の流れを理解しておくと対処しやすいです。
このブログでは割愛しましたが、もう少し詳しく知りたい方は、レッスンをお申込みいただくことで、より詳しく、かつ分かりやすくお伝えすることもできます。生徒様のペースにあわせてレッスンを行いますので、お気軽にお問合せください。
このブログの内容がDTMを始めたばかりの方や音が出なくてお悩みの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。